事業の背景
日本の先導的材料分野である炭素繊維(カーボンファイバー)は、超高度・計量の特性があり、ボーイング787やエアバスA350では機体重量の半分近くも使われています。また、自動車の軽量化のため、カーボンファイバーを使った複合材料(CFRP)の大量利用が始まろうとしています。
しかし、CFRPの歩留まりは約50%程度と悪く、残りは廃棄されます。また、繊維端材、布耳、使用期限切れプリプレグ等の廃材は、我が国で2000t/年、世界では6000t/年ともいわれます。廃棄されるCFRPおよびカーボンファイバー廃材の量は増加し続けており、これらを活用する技術の確立は緊急の課題です。